<車の故障・修理>実例集

<故障・修理実例> その他

2006年12月3日(日) 犯人逮捕

よく「車の整備工場」は「車の病院とか又はお医者さん」と言っていただくことが 多いのですが 車のいろんな相談事を受けると言う意味では確かにそういう部分が あると思います。しかし こと「車の故障原因追求」に関して言えば「車のお医者 さん」より、むしろ事件を捜査する「刑事(デカ)」の方が適切な呼び方かも しれません。というのは「事件の捜査→犯人逮捕」と「車の故障原因追求→修理」の プロセスが非常によく似ているのです。そして「デカ」が「犯人逮捕」をした時と 同じように 「車の故障を修理」した時が「車のプロ」として一番”やりがい”と ”喜び”を感じる瞬間(とき)なのです。

事件の捜査
○ 事件現場の検証(遺留品調査、状況確認)
・ 被害者は、犯行時刻は
・ 凶器は、指紋は、足跡は、血液型は、DNAは、
・ 物取り? 恨み? 行きずり?
・ 等々、
○ 関係者のリストアップ
・ A−友人(男性)
・ B−恋人(女性)
・ C−会社関係
・ その他
○ 容疑者取調べ
・ A−取調べ、現場状況と照合
・   〃   犯行動機は? アリバイは?
・ 結果 ↓
・ 犯人(A)逮捕!

故障原因追求(例;エンジンかかり不良)
○ 故障状況確認
・ セルモーターは飛び出しているか、廻っているか
・ バッテリーに力はあるか
・ プラグに火花は飛んでいるか、初爆は、連爆は、
・ 燃料はあるか、燃料は来ているか、
・ 等々
○ 関係部品のリストアップ
・ バッテリー
・ セルモーター
・ プラグ、コード
・ イグニッションスイッチ、ニュートラルスイッチ
・ キャブレター、燃料ポンプ
・ その他
○ 容疑者取調べ(容疑部品点検)
・ 燃料ポンプ
・ 結果↓
・ 犯人逮捕(部品発注)

 以上のように「事件の犯人追求」と「故障原因追求」はそのプロセスが非常に似ているのですが 気をつけなければいけないのは 「容疑者(部品)」をあげると どうしてもその「容疑者」を 「犯人」にしたくなる意識が強くなるので 自分本位の理屈に走りがちになることです。思い込みが 強すぎると よく言うところの「冤罪(部品間違い)」を生みやすくなりますから慎重な対応が 必要です。尚 弊社ではこのような考え方に基づいて「故障判別シート」をつくり 修理の 確実性と迅速化をはかっています。

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