<車の故障・修理>実例集

<故障・修理実例>・・電気・補機関係 i1087

2015年12月20日 ハイゼット

*故障名
 エアコン「ON時」にエンジンハンチング発生

*入庫時状況(赤がポイント)
 車検で入庫の車両。エアコンを入れるとエンジン回転が上がったり、下がったりするハンチングが発生するので 見て欲しいとの依頼があった。

*修理詳細
 調べてみると エンジンハンチングが起きるのは「エアコンON時」のみで エアコンコンプレッサーのクラッチが 作動したり、切れたりしているために エンジンハンチングを起こしていることが確認できた。ではなぜコンプレッサーの 電源が入ったり、切れたりするのか? そのヒントは配線図にあった。配線図によると エアコンスイッチ→圧力スイッチ (コンデンサーに取り付けされているリキッドチューブに設置)→エンジンコントロールシステム(コンピューター)と なっている。この圧力スイッチはリキッドチューブ内の異常圧力変動に対応するために設けられており、チューブ内の ガス圧力が高圧になり過ぎた場合、また低圧になり過ぎた場合にエアコンスイッチ→エンジンコントロールコンピューター 間の配線を遮断し、コンプレッサーを回転させないようにしている。今回はエアコンのガス圧が正常なことを確認した後、 エンジンハンチング状態の時に 圧力スイッチを作動させないように配線を直結にした。その結果、エンジンハンチングは 治まった。このことより、圧力スイッチ不良と判断して取替を行い、良好な結果を得た。

*修理項目
リキッドチューブASSY(圧力スイッチ付き)

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