<故障・修理実例>・・電気・補機関係 i1087
2015年12月20日 ハイゼット
- 車名;ダイハツ ハイゼットトラック
- 年式;H 17
- 型式;LE-S210P
- エンジン;EF ミッション;MT
- 型式指定;11233 類別区分;0104
- 走行;10.7万`
- その他;
*故障名
エアコン「ON時」にエンジンハンチング発生
*入庫時状況(赤がポイント)
車検で入庫の車両。エアコンを入れるとエンジン回転が上がったり、下がったりするハンチングが発生するので
見て欲しいとの依頼があった。
*修理詳細
調べてみると エンジンハンチングが起きるのは「エアコンON時」のみで エアコンコンプレッサーのクラッチが
作動したり、切れたりしているために エンジンハンチングを起こしていることが確認できた。ではなぜコンプレッサーの
電源が入ったり、切れたりするのか? そのヒントは配線図にあった。配線図によると エアコンスイッチ→圧力スイッチ
(コンデンサーに取り付けされているリキッドチューブに設置)→エンジンコントロールシステム(コンピューター)と
なっている。この圧力スイッチはリキッドチューブ内の異常圧力変動に対応するために設けられており、チューブ内の
ガス圧力が高圧になり過ぎた場合、また低圧になり過ぎた場合にエアコンスイッチ→エンジンコントロールコンピューター
間の配線を遮断し、コンプレッサーを回転させないようにしている。今回はエアコンのガス圧が正常なことを確認した後、
エンジンハンチング状態の時に 圧力スイッチを作動させないように配線を直結にした。その結果、エンジンハンチングは
治まった。このことより、圧力スイッチ不良と判断して取替を行い、良好な結果を得た。
*修理項目
リキッドチューブASSY(圧力スイッチ付き)
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