<故障・修理実例>・・電気・補機関係 i1061
2011年7月31日(日) ゼスト
- 車名; ホンダ ゼスト
- 年式;H 18
- 型式;DBA-JE1
- エンジン;P07A ミッション;AT
- 型式指定;15295 類別区分;0036
- 走行;4.0万`
- その他;
*故障名
エアコンが効かない
*入庫時状況(赤がポイント)
エアコンが急に効かなくなったので見て欲しい、との依頼があった。
*修理詳細
車を預かった次の日、修理に取りかかると、以外にもエアコンが効いていた。症状が出ていないと
非常に故障診断が難しくなるが 一応ガス圧を測定してみると 高圧も低圧側も正常な値であった。
その他の点検でも異常個所はなく困ってしまったが 色々試している内に 走行中にエアコンが
効かなくなることが分かった。またその時にエンジンルーム内を覗いて見ると
エアコンコンプレッサーが作動していなかった。
コンプレッサーの電磁クラッチに電気が来ているか、どうかの確認をおこなった結果、電気は
OKだったので故障原因は電磁クラッチと考えられた。
電磁クラッチは大きく別けると「クラッチ部分」と「コイル部分」で構成されている。
測定でコイルの導通は確認できたものの 故障状況(途中エアコンが効かなくなる)を考えると熱的な
影響を大きく受けていることが推察された。エアコンは効いていたが途中ある温度以上になると電磁クラッチが
作動しなくなったと考えられ、このことよりコイルが何らかの不良で性能が低下して電磁クラッチの
吸引力が落ち、エアコンが効かなくなったものと思われた。「コイル部分」を
取替えることによって エアコンの故障はなくなった。(コイルの取替はホース類の脱着無しで
やれるので ガスの補充は無しでやれた。)
*修理項目
エアコンコンデンサーの電磁クラッチ、「コイルセット、フィールド」の取替。
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