<故障・修理実例>・・電気・補機関係 i1052
2010年4月25日(日) ミラ
- 車名;ダイハツ ミラ
- 年式;H 10
- 型式;V-L510V
- エンジン;EF ミッション;MT
- 型式指定;07759 類別区分;0006
- 走行;8.8万`
- その他;
*故障名
ワイパー不良(ヒューズ切れ)
*入庫時状況(赤がポイント)
急にワイパーが作動しなくなったので見て欲しい、との依頼があった。
*修理詳細
さっそく点検してみると ワイパーのヒューズが切れていた。ヒューズ取替え後、ワイパーは
正常に作動を始め、ヒューズ切れの再発もなかったので しばらく様子を見てもらうことに
した。しかし その後、しばらくしてから再度ワイパーが作動しなくなったとのことで入庫があった。
今回もヒューズが切れており、
ヒューズ切れが単なる偶然ではなく、どこかでショートしていることが考えられたので 本格的に
原因をさぐることにした。ワイパー関係の配線、スイッチ、ヒューズボックス、モーターなどを
取り外して点検してみたが これと言った原因は見つからなかった。これ以上の点検個所が思い
浮かばず困ってしまたっが ワイパーを作動させているときにあることに気付いた。それは
ワイパースイッチ(間欠付)の「Lo」を「Hi」に切り替えたとき、作動はしているものの その
ワイパースピードに差異が見られなかったことである。そこで在庫していたワイパーモーター
(中古)に替えてみたところ 「Lo」「Hi」が正常通りのスピードで作動した。ワイパーモーター
を分解してみたが不良個所は見つけることはできなかった。が 今回の故障はワイパーモーター
不良によるものと断定した。モーター取替え後、1ヶ月以上たつが故障の再発はない。(今年の
冬は雪降りが多く、また その雪質が重かったのでそのことがワイパーモーターに負担をかけた
のかも知れない)
☆2010年7月11日追記
しばらく 再発しなかったワイパーの作動不良が また発生した。症状は同じでワイパーの
ヒューズが切れていた。ただし 今回はちょっと不思議な現象に気付いた。それは ワイパーの
ヒューズを新たに入れると リヤウィンドー
のデフォッガーがスイッチがOFFにもかかわらず、ランプは点灯して熱線も熱くなっていたのである。
点検の結果、デフォッガー回路に電気が流れていた。デフォッガーの電気回路図を見るとデフォッガー
のヒューズ→スイッチ→ランプ&デフォッガーと電気が流れている。今回の現象はデフォッガーの
ヒューズを外しても また スイッチをOFFにしてもデフォッガーに電気が流れているわけだから、
デフォッガーのスイッチ→ランプ&デッフォガーの間で他の電気が流れ込んでいることが考えられた。
念のため、ワイパーのヒューズを取り外してみると 見事にランプとデフォッガーに電気が来なくなった。
これは 本来、別々のヒューズで作動しているワイパーとデフォッガーが何らかの理由で
ワイパーのヒューズ系統のみで作動していたとも言える。こうなると 当然、ワイパーのヒューズ(15A)に過大電流が
流れ、「ヒューズ溶損」に至る可能性が十分に考えられた。一番の原因と考えられるヒューズボックスを取り外して分解
してみたが 特に異常と思える個所はなかった。幸いにヒューズボックスの中古部品があったので
取替えてみると ワイパーとデフォッガーの電気回路が別々に作動するようになったので 現在、
その状態で乗ってもらっている。
*修理項目
ワイパーモーター(中古)取替。→☆ヒューズボックス取替。
*関連記事