<故障・修理実例>・・電気・補機関係 i1020
2007年9月23日(日) ライフ
- 車名;ホンダ ライフ
- 年式;H16
- 型式;CBA-JB5
- エンジン;P07A ミッション;AT
- 型式指定;12242 類別区分;0002
- 走行;2.1万`
- その他;
*故障名
エアコン不良
*入庫時状況(赤がポイント)
正月も明けた6日の夕方、一人の女性の来社があった。私はその姿をみた途端、
「アレッ!」っと声をあげてしまった。と言うのは 電話で修理が終わったことを
連絡した時に「今日は忙しいので来週に取りに来ます」とのことであったからである。
そしてその姿をよく見ると右手に大きな袋をさげておられたのである。このお客様は
12月30日の夜 「走行中に大きな音がして走れないので見に来て欲しい」との
依頼があった方である。すぐに出張に行き 点検をしたのだがなにしろ真っ暗なので
よくわからず 持っていった代車に乗ってもらうことにして預かってきたのであった。
車を買ったお店がもう正月休みに入っていて連絡がつかず困っていたのだが 他の
車を担当させていただいている弊社を思い出していただき、電話をされたようであった。
「ほんとうに助かりました」と感謝をされていたことを思い出したので右手の大きな
袋をみたとき 思ってはいけないのだが「何かのお礼かな?」と考えててしまったので
ある。(笑)そしておもしろいものでそんな気持ちで袋を見てはいけないと思えば思う
ほど会話中に自然とそちらへ目がいってしまうのである。っで再び「いかん、いかん」と
会話に集中しようと焦れば焦るほど会話がしどろもどろになるのあった。(心理学的には
こういう状態はなんていうのであろうか?・・大笑)
とにかく最後になって気になる(?)大きな袋の中から小さな”包み”をだされたとき
すべてがわかったのである。6日に子供さんの成人式があったこと、そのためにたぶん
忙しくて車を取りにこれそうもないと思っていたこと、そしてその大きな袋の中には
これから親戚に配るたくさんの”お赤飯”が入っていたのである。そして親戚でもない
弊社の分をわざわざ準備されて持ってきてくださったのである。私は「おめでとう
ございます」の言葉を述べありがたくいただいたのであった。その晩 いつものご飯以上に
暖かいものを感じたのは言うまでもない。
*修理詳細
話が横道にそれてしまったがこの車の修理は珍しいものではなかった。しかし
故障としては珍しいものであった。ややこしい言い方で申し訳ないが エンジン異音の
原因はファンベルトの一部が裂けて その部分がエンジン回転時に他の個所に当たり
大きな異音となっていたのである。ベルト交換で修理は簡単に終わったのだがそのベルト
がここまで裂けた原因を考えると 今までにあまり例を見ない故障と言える。このベルト
は溝付きのコグベルトと言われるタイプなのだが状況を良く見るとベルトが弛んで
溝をひとつ飛び越したために亀裂が入ったと思われた。バッテリーが弱って(充電不良)
いたことを考えても かなり以前からベルトの弛みが発生していたようである。そして
注目すべきはこの車がH16年9月登録でまだ一回目の車検に至っていないこと、
それまでベルトがもたなかったということである。走行2.1万`をみてもこれまでに
経験したことがない早さである。たぶん製造、組み付け時のベルト張り調整不足が
大きな原因ではないかと思われる。我々整備に携わる者としては 年式に関係なく
オイル交換時等にベルト点検が必要と考えさせられた。いずれにしろ 製造上の問題の
可能性があったので正月休み明けにディーラーさんに相談されることをお客様にすすめて
おいた。
その後、メールで「リコール」が出ている指摘をうけたので調べてみたところ、確かに コンプレッサーのプーリー部分の溶接不良による「リコール対象車」であることがわかったので お客様に再度ディーラーさんに行くことをすすめておいた。
それから8ヵ月後の9月に車検を受けていただいたのだが 当然「リコール修理」を 済まされた、っと思って聞いたところ 「まだ行っていない」とのこと、さっそくディーラーさんに 問い合わせた結果、お客様の車は「2006年11月にリコールの修理は終わっています」との返事があった。 すなわち 弊社に故障修理依頼(2007年1月)があった1ヶ月以上前に「リコール修理」は 終わっていたのである。日がたった今となっては弊社で行った故障修理の原因をはっきりさせることは 困難だが 車検時の点検では異常は見られなかった。
*修理項目
クーラーベルト取替。
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