＜故障・修理実例＞・・電気・補機関係 i1019
2007年9月16日(日） ホーミー
- 車名；ニッサン ホーミー
- 年式；H3
- 型式；Q-KRMGE24
- エンジン；TD27 ミッション；MT
- 型式指定；5983 類別区分；029
- 走行；6.2万㌔
- その他；
＊故障名
エアコン効き不良
＊入庫時状況（赤がポイント）
エアコンが効かなくなったので見て欲しい、との依頼があった。点検の結果、ガスは入って
いるようだがコンプレッサーのマグネットクラッチが”ＯＮ””ＯＦＦ”を繰り返し、運転席からも
”カチカチ音”が聞こえるような状態であった。
＊修理詳細
症状から見て｢ガス圧｣ではなく｢電気的｣なことが故障原因と考えられたので そちらの系統の
点検を行うことにした。関連部品として｢エアコンリレー｣と｢エアコンのサーモスイッチ｣があったので
両部品に絞って点検をしたところ 結果から言うと｢サーモスイッチ｣の不良が判明した。｢サーモス
イッチ｣は｢エアコンユニット｣に取り付けてあるので点検がしずらいが ドライバーの頭で｢コンコン｣と
軽いショックを与えたところ、”ＯＮ、ＯＦＦ”を繰り返していたエアコンのマグネットクラッチが
”ＯＮ”状態を維持するようになった。念のため｢サーモスイッチ｣のカバーを外して基盤を点検した
結果、ハンダ付けの一部に ちょうど富士山の六合目ぐらいに円を描いたような
極細の亀裂が見られた。
たぶん亀裂（カミソリの刃ぐらいの薄さ）により接触不良が発生し、電気が通ると熱のため不通になり
冷えると再び電気が導通する”一種のリレー状態”になっていたものと思われた。尚 ｢サーモスイッチ｣
は｢サーミスター｣と一体になっているので エアコンユニットを取り外さねば取替ができない。
＊修理項目
エアコンサーモスイッチおよびリレー取替
＊関連記事
エアコンの故障診断（リンク未承諾）
http://web.kyoto-inet.or.jp/people/macchann/hiroshi/compressor-2.html