<車の故障・修理>実例集

<故障・修理実例>・・ボディ関係 h1003

2006年04月23日(日) アルト

*故障名
 静電気

*入庫時状況(赤がポイント)
 車検整備を受けていただいたお客様より電話があり「あんたところで車検を 受けてから キーを差し込む時などバチッ!と火花がでるようになった。なにか電気が もれるようなことをしられたんけ?車検を受ける前はこんなことはなかったんだけどー 」とのことであった。バッテリーが少し弱っていたので充電をしたことは確かだが だからと言って室内で放電が起きるようなことはないはず。その他にも関係する作業は していないことをお客様に話をしていたのだが その時にハタッ!と気づいたことがあった。

*修理詳細
 当社では創業以来すべての車について車検を受けていただいたとき”ワックスがけ” のサービスをしているのだが 電話の途中でもしかしたらこの”ワックスがけ"が原因では ないか?と思ったのである。そこでお客様にそのことを伝えると 実際に使用されている 奥様は普段、ほとんど”ワックスがけ”をされないことがわかった。これでほぼ”ワックス がけ犯人説”に確証を深めたのだが念のため 部品屋さんを通じてワックスメーカーに 問い合わせてもらったところ 新しい事実がわかった。*ワックスの成分の中にはワックス の厚みを保持するため ほとんどのワックスにはウレタン素材が使用されている、とのこと、 そしてこのウレタン素材は非常に静電気を帯びやすい性質を持っている。*ことがわかった。 たしかにウレタンバンパーを加工したとき 切粉がくっついて取り除くことに苦労したこと がある。塗装をしている人はほこりがくっつくことにかなり神経を使っているし、実際に バンパーに”ワックスがけ”をしていてバチッ!と火花がでたことも経験がある。すべて これらはウレタン素材の静電気を帯びやすい性質が原因であったのである。さっそくこのことを お客様に電話をして しばらく様子をみてもらうことにした。2〜3日後 お客様が当社に お出でになり「電話のあと、雨の日があったののだがそれ以来静電気現象はなくなった。」 との報告を受けた。雨の日の空気中の湿度の影響なのか、またワックスが雨に濡れたために 現象が出なくなったのか はっきりわかりませんが今の時期(冬から春先にかけて乾燥)に よく見られる車の静電気放電現象にワックスも影響しているのは まちがいなさそうである。

*修理項目

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