<故障・修理実例>・・ステアリング関係 g1002
2006年05月07日(日) タイタン
- 車名;マツダ タイタン
- 年式;H1
- 型式;P-WGLAN
- エンジン;SL ミッション;MT
- 型式指定;- 類別区分;-
- 走行;8.5万`
- その他;
*故障名
ハンドル操作不能
*入庫時状況(赤がポイント)
朝1番の電話で「建設機械を載せて来たのだが 山道の途中でハンドルが
効かなくなって走れなくなった。 大至急来て欲しい」とのことであった。
機械を載せていること、山道であること、走行不能なこと等を考えると作業がかなり
困難なものになることが想像されたがとにかく必要な準備をして現場に向かった。
*修理詳細
20分ぐらいで現場に着いたのだが 幸いにして載せていた建設機械はすでに
おろされていた。そこで車は?と見ると電話の通りハンドルがプラプラの状態であった。
キャビン下を見るとハンドルのドラッグリンクにある前後のボールジョイントの後ろ
のジョイントが首根っこ部分で折れてしまっていた。原因ははっきりわかったのだが
さてっと困ったのが どうして工場まで運ぶかということである。ダンプ車の重さが
5トンあるため積載はまず無理である。そこで応急処置として破損したジョイント部分を
針金でしばりなんとかハンドル機能を復活させ 工場まで自走することとした。
なんとか工場まで運び 部品の注文をしたがこの部分はジョイントのみで取り寄せる
ことはできなく ドラッグリンクASSYとなった。ドラッグ取替えはそんな難しくなく
取替え後の状態をみると 確かに後ろ側(タイヤに近い側)のジョイントの方が
使用条件は厳しそうであった。2WD車と4WD車のドラッグリンクは違うものと思われるが
途中故障を防ぐには(特に4WD車は)ある程度の使用期間で取り替える必要があるかもしれない。
もちろん車検のときは十分に気をつけることが大切になってくるが実際には分解点検まで
いかないのでガタ調整のときの調整代でジョイントの磨耗、疲労を推察することが
重要になってくると感じられた。
*修理項目
ドラックリンクASSY取替。
*関連記事