<車の故障・修理>実例集

<故障・修理実例>・・タイヤ・足廻り関係 e1003

2008年3月23日(日) エスティマ

クリップボルト取替

*故障名
 クリップボルト折損

*入庫時状況(赤がポイント)
 お客様より「自分でタイヤ交換していたらボルトが折れてしまたので修理して 欲しい」との依頼があった。

*修理詳細
 冬とか春先に時々ある修理だが お客様自身でタイヤ交換するときにタイヤを 取り付けているクリップナットを締めすぎたためボルトが折れてしまったものと 思われた。
タイヤを取り付けているクリップナット、ボルトは鉄の材質がほぼ「生」と考えて良く、 締めれば締めるほど締まる。しかし ボルトは締めるほど”伸びる”ので限界に達すると 破断(折損)してしまう。今回の修理はボルトの特性をよく理解していなかったために 起きたものと思われる。クリップボルトの取替えは「やりやすい車」と「やりにくい車」に わけられるが 今回のエスティマは「やりにくい車」に分類される。
1 リヤ右のタイヤを外す(4WD車)
2 ディスクブレーキキャリパーを外す
3 サイドブレーキドラムを取り外す
4 サイドブレーキシュー、スプリング等を外す
5 外から内へ、ボルトをハンマーでたたいてフランジより外す
6 フランジ内よりボルトを入れる(ボルトのスプラインに合わせる)
7 ボルトにネジ径より大きなナットをかませ正規ナットで締め上げる
8 この時ネジ溝の変形、ボルトの伸びに注意し、歪が残らないようにする
9 ボルトが落ち着いたのを確認して組み付けを始める
10 重要個所なので「専門店」での修理が必要!

*修理項目
 クリップボルト、ナット取替。

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