<車の故障・修理>実例集

<故障・修理実例>・・ミッション・デフ関係 d1012

2012年2月19日(日) エブリーバン

写真

*故障名
 クラッチ オーバーホール

*入庫時状況(赤がポイント)
 最近、車が思うように走らないので見て欲しい。との依頼があった。

*修理詳細
 点検してみると クラッチペダルにアソビがなく、クラッチがスベッテいるために エンジン回転を上げてもスピードが上がらないことが分かった。一応 クラッチの調整を 行ってみたが症状の回復には至らなかった。(もっと早い段階で調整できれば良かったことを お客様に伝えた) とにかく ミッションを降ろしてクラッチのオーバーホール。部品の取替が 必要だったので すぐにクラッチ4点の部品を発注した。(クラッチディスク、カバー、 レリーズベアリング、パイロットベアリング) また 今回はクランクシャフトのリヤオイル シールも同時に取替ることになったので追加発注をした。
 部品が届き、工場内も空いたので さっそくミッション、クラッチ関係の取り外し作業を 行った。しかし フライホイールを取り外してみると フライホイール取り付け部のクランク シャフト側のボルト取り付け穴が貫通タイプになっていることが分かり、 組み付けはできなくなった。 フライホイール 取り付けボルトにはオイルもれ防止剤(プリコート剤) が塗布されたボルト(1回で使い捨て、再使用不可)を使用していたので  ボルトの追加発注が 必要になった。(お客様には納車が1日遅れることを連絡した。)
 以前にダイハツ車のクランク プーリー取り付けボルトにも同じタイプのボルトが使用されていたが このような貫通穴にするのは エンジン軽量化が目的? それとも加工コスト低減?。 いずれにしろ、今後、このようなボルトが  増えると思われるので 納車日を守るためにも 部品発注時、注意が必要と思われた。
フライホイール取り付けボルト・・締め付けトルク 69N・m(AT車のドライブプレートも同じ)

*修理項目
 クラッチ部品、クランクリヤシール、フライホイール取り付けボルト(6本)取替。

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