<故障・修理実例>・・エンジン関係【一般】 c5002
2009年10月4日(日) キャンター
- 車名;三菱 キャンターガッツ
- 年式;H 9
- 型式;KC-FB511B
- エンジン;4M40 ミッション;MT
- 型式指定;07885 類別区分;0023
- 走行;13.7万`
- その他;
*故障名
エンジンクランクプーリー破損
*入庫時状況(赤がポイント)
車検の点検時、クランクプーリーが破損しているのを見つけた。
*修理詳細
クランクプーリーを取り外してみると このエンジンのクランクプーリーは
エンジン回転時に発生する「ねじり振動」を軽減させるための「トーショナルダンパ」
を採用していた。クランクプーリーはクランクシャフトに取り付ける「ハブ部分」
とベルトに回転を伝える「プーリー部分」、それとハブとプーリーの間にある
「ゴム部材」から成り立っているが 今回の破損は「ゴム部材」の外周部分、すなわち
「ゴム部材」とプーリー内側のゴム加硫、溶着部分がハガレ、クランク回転が
ベルトプーリーに十分に伝わっていない状態になっていた。ただ今回はベルトの
張り力とゴムの摩擦力により、完全に空回り状態までには至らず、かろうじて回転が
伝わっていたようである。ゴム部分の磨耗が進行するとプーリーがクランクから
飛び出し、他の部品を損傷させることが容易に想像できたので 車検のときはこの
エンジンに限らず、トーショナルダンパを使用しているエンジンの点検は十分な注意で
行う必要があることを感じた。
*修理項目
エンジンクランクプーリー取替。
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