<車の故障・修理>実例集

<故障・修理実例>・・エンジン関係 【白煙】 c4006

2012年7月22日 ジムニー

*故障名
 エンジンをかけた後の白煙

*入庫時状況(赤がポイント)
 エンジンをかけたあと、しばらく白煙が出る、との修理依頼。車を預かり、エンジンをかけてみると 確かに5分ぐらいは 白煙が多量に出ていた。この時点ではバルブステムオイルシールの劣化による”オイル下がりが原因と考えられ、シリンダー ヘッドのオーバーホールが必要と思われた。

*修理詳細
 念のために走行時の排気ガスの色を確認してみると 走行時も白煙が出て いた。走行中は排気口からの白煙がまわりの空気によって拡散されるため、運転しているお客様には見えにくかったようだ。 この結果より、白煙の原因は「オイル下がり」だけではなく、「オイル上がり」も考えられた。そこで シリンダーヘッドを 外し、ピストンも外してピストンリングを見るとスラッジ(カス)が付着しており、リングが固着に近い状態であった。ただし  幸いにもシリンダー内部には段付き摩耗は見られず、また スカッフィング(ひっかき傷)もなかったので  ”修理可能”と判断して作業を進めた。修理はピストンリング、コンロッドベアリング、バルブステムオイルシール、その他 部品を替えることにより、良好な結果を得ることができた。(オイルメンテナンスの重要性を改めて考えさせられた。)

*修理項目
 ピストンリング、コンロッドベアリング、バルブステムオイルシール、その他部品の取替

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