<車の故障・修理実例集>・・エンジン関係

エンジン関係・・【白煙】 c1004

2007年4月22日(日)ダイハツ ムーヴ

*故障名
エンジン白煙

*入庫時状況(赤がポイント)
一ヶ月前に車検を受けていただいたお客様より「車の後ろからすごい白煙が出ている 。見てもらいたいので走ってきてもよいか?」との電話があった。話の内容から 自走は避けたほうがよいと判断してこちらから引き取りにいくことにした。
入庫後様子を見てみると とにかく白煙がかなりひどい!走行しなくても エンジン空吹かし状態でかなりの量の白煙が出る、よく見ると排気パイプの出口から オイルが出てきていた。尚 この車はターボ車で前日までは全然問題がなかったとの ことであった。(年間の平均走行距離は6,400kmとそんなに多くはない)

*修理詳細
白煙(青煙?)の原因はオイルの燃焼によることがほとんどだが 問題はオイルがどの 部分で入るのかを見極めることにつきる。 そのためにはエンジン燃焼室を 中心として「燃焼室前」「燃焼室内」「燃焼室後」に分けて考えると故障原因の 範囲が絞られてくるので 今回もそのことを念頭において点検を行った。まずエンジン オイルの量をみたところ 少しは減っていたが思ったほどには減っていなかった。 念のためオートマオイルも確認をしておいた。次にオイルが燃焼室内で燃えたのなら スパークプラグになんらかの痕跡が残るはずなので 取り外して点検したが全数(3本) ともきれいな状態であった。この時点で「燃焼室後」にオイルが燃えたのではないかと 思えてきたのだが 念のため、「燃焼室前」に異常がないか、点検を行った。エアクリーナ内、 インテーク内のオイル侵入、バルブカバー内のスラッジの状態及び詰まり、等を調べたが 白煙に結びつくオイル侵入の影は見られなかった。この結果をふまえると ターボの エキゾースト側からのオイル洩れ、燃焼の確率が高くなったのでターボASSY(リンク 品)を交換することにした。交換後は白煙の症状は無くなった。  

*修理項目
ターボASSY(パイプを含む)を取替えた。

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