<故障・修理実例>・・エンジン関係【オーバーヒート】 c3009
2010年9月19日(日) サンバーバン
- 車名;スバル サンバーバン
- 年式;H 8
- 型式;V-KV4
- エンジン;EN07 ミッション;MT
- 型式指定;06483 類別区分;0690
- 走行;11.0万`
- その他;
*故障名
エンジン オーバーヒート(パイプ水もれ)
*入庫時状況(赤がポイント)
走行中に水温計が上がり切ってしまった。どうもオーバーヒートしたようなので見て欲しい、
との依頼があった。
*修理詳細
入庫した車を点検してみると エンジン冷却水はあったのでお客様に問い合わせると オーバーヒート
後に補給されたらしい。車両をリフトアップして下廻りをみると リヤのエンジンからフロントの
ラジェター及びヒーターに入っている長いパイプの一部が 腐食のために穴があき 水もれを
起こしていた。これがオーバーヒートの原因と分かったが 問題はオーバーヒート直後に入れられた
冷水により シリンダーヘッド(ヒズミ)及びガスケット(破損)に影響がなかったか?どうかで
ある。。もし そのあたりの修理が必要になってくるのなら費用が高くなるのでお客様としては買い替え
を考えられるかもしれないので 水もれ修理前にその判断をする必要があった。いつもなら もれ
個所を応急処置してシリンダーガスケットに吹き抜けがないか、テストするのだが 今回のもれ個所は
応急処置ができない部分だったのでスパークプラグの汚れ、圧縮比測定、オイルへの水入り、冷却水
へのオイル入り、などからガス吹き抜けの可能性が低いと判断して各パイプ、ホース類の取替えに
かかった。取替作業はかなりやりにくく、時間もかかったが 修理後の試運転では
心配していたガス吹き抜けは見られなかった。
*修理項目
ラジェーターパイプ、ホース及びヒーターパイプ、ホース取替。サーモスタットの取替。
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