<故障・修理実例>・・エンジン関係【オーバーヒート】 c3002
2006年05月28日(日) エスティマ
- 車名;トヨタ エスティマ
- 年式;H6
- 型式;E=TCR21G
- エンジン;2TZ ミッション;AT
- 型式指定;07042 類別区分;0561
- 走行;16.5万`
- その他;
*故障名
エンジンオーバーヒート
*入庫時状況(赤がポイント)
先週に続いて エンジンのオーバーヒートの修理だがどうもこの時期になると
ボツボツこういう話が出てくるのは気温が関係していることは間違いのないようである。
最近は5月でも真夏日(30度以上)になることが珍しくなく、少し熱的(冷却)に余裕
のない車はオーバーヒートの症状の出やすい時季のようである。今回のエンジンオーバー
ヒートは水温計が上がり気味になるのでみて欲しいとの依頼であった。
*修理詳細
いままでの経験からいうとオーバーヒートにも色々原因になるものがあって見込み
違いをするととんでもない失敗をするので事前に十分に点検をして修理にかかる必要が
ある。ラジェーターの詰まり、ベルトの弛み、ウォーターポンプの不良、サーモスタットの
不良、シリンダーヘッドガスケットに起因するもの、ホース類からの水洩れ等など。特に
今回のように完全にオーバーヒートの症状ではなく”上がり気味”のようなときには
特に事前の調査と確率の高い判断が必要になってくる。今回のエスティマは工場に入って
からはっきりした症状がでなかったので判断が難しかったがラジェーターのリザーブタンク
内の汚れ(錆び)がひどかったのでラジェーターのオーバーホールを行った。その結果
ラジェーターコア内部の目詰まりがひどく新品に交換となった。取り付け後の結果は良好で
多分これからもっと気温が上がっても大丈夫と思われた。もちろんラジェーターを
取り外す前には洗浄剤を使って冷却系内部の洗浄を十分に行い せっかくの新品ラジェーター
がすぐに目詰まりをおこさないようにしたことは言うまでもない。但しヒーターコアの
目詰まりの心配は少し残った。
*修理項目
ラジェーター取替。
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