<故障・修理実例>・・エンジン関係【不調】 c2083
2012年3月4日(日) セルボ
- 車名;スズキ セルボ
- 年式;H 8
- 型式;E-CN22S
- エンジン;F6A ミッション;AT
- 型式指定;06888 類別区分;0164
- 走行;4.5万`
- その他;
*故障名
走行後の一旦停止時にエンスト
*入庫時状況(赤がポイント)
走行後、交差点等で一旦停止した時にエンストするので見て欲しい。との依頼があった。
*修理詳細
車を預かって試運転してみると スタートして1kmも行かない交差点で停車した時にエンストが
発生。再始動はOKであった。次の日も同じ症状が出たので点検、整備を行った。
スパークプラグ脱着、点検、掃除・・・焼け具合は良好。
プラグコード、ディスキャップ、ローター等を点検・・・異常なし、電気リーク無し。
キャブレター内及びスローポート系洗浄・・・あまり汚れていなかった。
排気ガス測定・・・CO 0.05% HC 80PPm アイドリング安定。
フューエルフィルター詰まり・・・点検、掃除
オートチョーク水通路点検
以上の点検、整備を行ったが症状に改善は見られなかった。ただし 走行中の水温計の動きが
時々、ピーンと跳ね上がるような動きを見せたので サーモスタットを取り外して水の中に入れ、
加熱してサーモスタットの開き具合を観察してみた。その結果、水温を82℃まで上げても
サーモスタットが開かなかったので 新品サーモスタットに取替えた。次の日、朝一番に
試運転を行ったが エンストが発生することはなかった。納車後、一週間がたってお客様に
問い合わせても、エンストは一度も発生していないとのことだった。たぶん 今回の
故障の原因はサーモスタットの開き不良により、キャブレターが温まらなかったこと、また
最近の低温気象が影響して キャブレター内でアイシング(気化熱による凍結→燃料少)が
発生したためにエンストに至ったのではないか、と思われた。
*修理項目
サーモスタット取替。
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