<故障・修理実例>・・エンジン関係【不調】 c2077
2011年7月23日(土) セフィーロ
- 車名;ニッサン セフィーロ
- 年式;H 12
- 型式;GF-PA33
- エンジン;VQ25 ミッション;AT
- 型式指定;09271 類別区分;0046
- 走行;5.8万`
- その他;
*故障名
エンジンチェックランプ点灯及びエンジン不調
*入庫時状況(赤がポイント)
エンジンチェックランプが点灯。エンジンアイドリング回転数も450〜500rpm(通常700rpm)と
低く調子が悪いので見て欲しい、との依頼があった。また大雨の日に現象が出始めたとのこと。
*修理詳細
ダイアグの読取りを行ったところ、インジェクタードライブユニット(D/U)信号系の表示(P1216)有り。
スパークプラグは6気筒全数真っ黒であった。
外部診断機では
1、「インジェクターD/Uの回路不良」
2、「インジェクターD/Uの高圧側ハーネスの断線」
3、「インジェクターD/U〜ECCS C/U間のハーネスが断線」
と出た。この時点でディーラーさんに相談してみると これまでにインジェクターD/Uを
交換したことはある、とのこと。そこですぐに中古品を探すと1台出ていたので取り合えず押さえた。
このインジェクターD/Uは電圧点検及び分解点検は内部破損を避けるため厳禁となっているので中古品
と取替えることによって良否を判断することにした。結果は中古のインジェクターD/Uに替えても
エンジン不調は改善しなかった。原始的な方法ではあるがこのことにより、”1”の原因は消えることになった。
”2”と”3”、どうもどこかのハーネスが断線している可能性が高まった。”3”のハーネス断線が
ないことを確認してから”2”のハーネスの点検を行った。インジェクターD/Uの高電圧側ハーネス
コネクターを取り外して ひとつひとつ導通を調べてみると #2のインジェクターハーネスに
導通がない(=断線)ことが分かった。そこでハーネスをたどってみると(実際には見えにくいのでインテーク
マニホルドを外した)インジェクター付近でハーネスが断線していた。(ネズミが
ハーネスをかじったらしい) インジェクターハーネスの断線によりインジェクタードライブ
ユニットが誤った指示(空燃比補正?)を出したためにエンジン不調になったものと思われる。ハーネスの
断線を修理することで”エンジンチェックランプ点灯”と”エンジン不調”の両不具合は解消した。
尚 雨の日はネズミがハーネスをかじりたくなるのか、どうかは定かではない(笑)。とにかく
お客様にはネズミ対策をお願いして納車を終えた。
*修理項目
インジェクタードライブユニット(中古)取替えとハーネスの断線修理
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