<車の故障・修理>実例集

<故障・修理実例>・・エンジン関係【不調】 c2020

2007年7月18日(水) パジェロミニ

ベルト&テンショナー

*故障名
 走行中エンスト、再始動不可

*入庫時状況(赤がポイント)
 走行中に突然、エンジンの調子がおかしくなり、エンストしてしまった。再始動も できないので見に来て欲しい、との電話があった。どうもベルトが切れてしまっている ようであった。

*修理詳細
 さっそく故障現場に出向き点検をしたところ、ベルトは切れているのではなく外れて いるだけであった。。損傷していたのでお客様の目には切れて外れた、と映ったようである。 ベルトが外れただけならバッテリーあがりをおこしていない限り エンジンはかかるはずなのだが  クランキングをしてもかかる気配はなかった。現場での修理は無理と判断をして積載車で工場の方へ 運ぶことにした。

*修理項目
 外れて損傷したパワーステ/クーラーベルトとそのテンショナー,それからファンベルトを取替えて エンジン始動を試みた結果、エンジンはかかったのだが”エンジンが吹けない”という新たな問題を かかえてしまった。最初はコンピューターがらみかな?と思っていたのだが 色々調べた結果、 意外な事実がわかった。ベルトの切れ端がクランクシャフトとタイミングカバーとのわずかな隙間から 巻き込まれてタイミングベルトにかみこんでしまい その結果、点火時期がずれてエンジンが 吹けなくなったのである。タイミングベルト交換でエンジンは正常な状態に戻った。尚 このエンジンの パワーステ/クーラーベルトのテンショナープーリーはデリケート(?)な性格を持っており 注意が 必要である。古くなるとベルトが外れやすい傾向があるようである。テンショナー取り付け部分にシムを かませて調整することもあるようだが ベルト調整の時にベルト当たり面が正常な時より前に出る (外れる方向)ようだったら新品に交換をしたほうが無難のようである。

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