<故障・修理実例>・・エンジン関係【不調】 c2020
2007年7月18日(水) パジェロミニ
- 車名;三菱 パジェロミニ
- 年式;H 9
- 型式;E-H56A
- エンジン;4A30 ミッション;AT
- 型式指定;07918 類別区分;0188
- 走行;13.2万`
- その他;
*故障名
走行中エンスト、再始動不可
*入庫時状況(赤がポイント)
走行中に突然、エンジンの調子がおかしくなり、エンストしてしまった。再始動も
できないので見に来て欲しい、との電話があった。どうもベルトが切れてしまっている
ようであった。
*修理詳細
さっそく故障現場に出向き点検をしたところ、ベルトは切れているのではなく外れて
いるだけであった。。損傷していたのでお客様の目には切れて外れた、と映ったようである。
ベルトが外れただけならバッテリーあがりをおこしていない限り エンジンはかかるはずなのだが
クランキングをしてもかかる気配はなかった。現場での修理は無理と判断をして積載車で工場の方へ
運ぶことにした。
*修理項目
外れて損傷したパワーステ/クーラーベルトとそのテンショナー,それからファンベルトを取替えて
エンジン始動を試みた結果、エンジンはかかったのだが”エンジンが吹けない”という新たな問題を
かかえてしまった。最初はコンピューターがらみかな?と思っていたのだが 色々調べた結果、
意外な事実がわかった。ベルトの切れ端がクランクシャフトとタイミングカバーとのわずかな隙間から
巻き込まれてタイミングベルトにかみこんでしまい その結果、点火時期がずれてエンジンが
吹けなくなったのである。タイミングベルト交換でエンジンは正常な状態に戻った。尚 このエンジンの
パワーステ/クーラーベルトのテンショナープーリーはデリケート(?)な性格を持っており 注意が
必要である。古くなるとベルトが外れやすい傾向があるようである。テンショナー取り付け部分にシムを
かませて調整することもあるようだが ベルト調整の時にベルト当たり面が正常な時より前に出る
(外れる方向)ようだったら新品に交換をしたほうが無難のようである。
*関連記事