<故障・修理実例>・・エンジン関係【不調】 c2004
2006年10月01日(日) アクティートラック
- 車名;ホンダ アクティートラック
- 年式;H4
- 型式;V-HA4
- エンジン;E07A ミッション;MT
- 型式指定;06835 類別区分;0002
- 走行;6.6万`
- その他;
*故障名
エンジン黒煙、力不足
*入庫時状況(赤がポイント)
車検を受けて間もないのにエンジンに力がなくなり 排気ガスも黒いので
一度見て欲しいとの依頼であった。
*修理詳細
さっそく車を引き取り試運転をしてみると 確かにエンジンに力がなく排気ガスに
多量の黒煙が出ていた。実はお客様から「車検を受けてまだそんなにたっていないん
だけど・・」と言われると一瞬ドキッとして心臓に非常に悪い(笑)のだが ただ今回は症状を
見たとたんある意味での安心感があった。と言うのはこの故障の原因がある程度推察され、
車検に関係のない部品だということがわかったからである。念のためにエアークリーナーの
ケース(フタ)を取り外して見た。その結果見事に症状がなくなった。故障原因は予想した
通りの部品のようである。このような不具合はこれまでに3〜4回経験しているのだが
キャブレターの横に取り付けてある「エアーベント ソレノイドバルブ」を取り替える
ことにより問題は解決する。(バルブ;写真参照)
このバルブの構造はそんなに難しいものではなく 働きも直訳すればわかる通り「空気の
出入りのための電磁弁」ということになろうか、一種の「ミクスチャーコントロール
バルブ」と考えてよさそうである。どんな条件で作動しているかはディーラーさんにでも
聞いてみないとわからないが 故障したときは空気の通路が閉じた状態になるようである。
その結果 空燃比が濃くなりすぎ 不完全燃焼を起こし 排気ガスに多量の黒煙を出した
のであった。これまでの故障では1件だけバルブが焼けてキャブレターの白いカバーを
溶かしていたことがあった。もちろんスパークプラグはカーボンで汚れているので掃除を
してやらなければならない。
*修理項目
キャブレターのエアーベントバルブ取替。
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