<故障・修理実例>・・エンジン関係【不調】 c2002
2006年11月26日(日) キャリーバン
- 車名;スズキ キャリーバン
- 年式;H10
- 型式;V-DF51V
- エンジン;F6A ミッション;5MT
- 型式指定;6930 類別区分;420
- 走行;14.9万`
- その他;
*故障名
走行時 加速不良
*入庫時状況(赤がポイント)
走行中にアクセルを踏んでも,スムーズに加速をしていかない。また坂道を
登る時に後ろのほうで「パーン!」という音が2回ほどしたことがある。一度見て
欲しい との依頼であった。
*修理詳細
車を預かり 試運転をしてみたところ 確かに走行途中からの加速に力がなく
”息つき”の状態が出ることもあった。しかし「パーン!」音については確認が
できなかった。さっそく点火系の点検から行ってみたが問題になるような部分は
見あたらなかった。そこで燃料系の点検に移ることにしたが 「力がない」「息つく」
の症状から推測するとなんらかの原因で燃料がうまく流れていないことが考えられた。
ということは 「キャブレター」、「燃料フィルター」、「燃料ポンプ」を点検して
みればなんらかの原因がわかると思えた。結果から言うと「キャブレター」の
「加速ポンプ」の作動不良が原因であった。「加速ポンプ」が”錆び付き、固着”の
ため全く作動していなかったのでアクセル時に燃料供給が不足したことがわかった。
「パーン!」音も空燃比が薄くなりすぎたため 不完全燃焼を起こし 生ガスが焼けた
マフラー内で爆発したものと思えた。キャブレターをリビルト品と交換して 良好な
結果を得た。この車は通勤時に高速道路を使用されているとのことだったので冬季時の
凍結防止剤(通称エンカル)の影響を受けたのかもしれない。また部品屋さんの話では
このキャブレターで時々加速ポンプの固着によるリビルトキャブの注文があるとの
ことであった。設計的に少し余裕がないのかも・・・。
*修理項目
キャブレター(リンク品)取替。
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