<車の故障・修理>実例集

<故障・修理実例>・・ エンジン関係【始動不良】 c1048

2015年4月26日 エアトレック

*故障名
 買物後の駐車場でエンジンがかからなくなった。

*入庫時状況(赤がポイント)
 駐車場でエンジンをかけようとしたがかからないので来て欲しい。との電話があった。(セルモーターは 回っている)

*修理詳細
 積載車を準備して出かけようとした矢先、再度電話が鳴り「しばらくしてエンジンをかけたら、かかったので 自走してくる」とのことであった。入庫後、色々点検してみたが故障原因は分からず、また ダイアグコードの 読み取りもできなかった。何日か預かったが故障の再発がなかったので お客様に車を返してしばらく様子を見る ことにした。 その後再び、買物後にエンジンがかからなくなる故障が出たが その時もはっきりとした 故障原因をつかむことができなくて またまたお客様に乗っていただいて様子を見ることにした。これまでの経験から すると「しばらく時間を置くとエンジンがかかる」ことから「燃料系、特に燃料ポンプあたりが一番怪しい」と 思われたが なにしろポンプの価格が結構高額。完全に故障個所を把握するまでは部品の注文をするべきではないと おもった。車をお客様に返してからしばらくして 再々度の電話があった。ただし 今度は「エンジンがかからない」 ではなく、「エンジンチェックランプが点く」とのことであった。入庫後のスキャンツールによる診断では「P0340; カムポジションセンサー不良」が表示されたので部品の取替を行った。納車後、3週間以上経つが「エンジンチェック ランプ点灯」及び「エンジン始動不良」の再発は起きていないので両故障の原因は「カムポジションセンサー不良」が原因だった と思われた。これまでは「カムポジションセンサー不良」による「エンジンがかからない」故障はしばらくしてエンジンが かかった、となるようなことはなかったのだが 今回の例をみると 必ずしもそうとは言い切れないようである。センサーか? ポンプが原因なのか?、見極めるのは難しい時は 性急に判断をしないで完全に故障が出るまでじっくり待つことも必要 かと思われた。

*修理項目
 カムポジションセンサー取替

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