<車の故障・修理>実例集

<故障・修理実例>・・エンジン【始動不良】 c1036

2011年4月24日(日) アトレー

*故障名
 エンジンのかかりが悪い(スロットルボディ)

*入庫時状況(赤がポイント)
 エンジンのかかりが悪い時があるので見て欲しい、との依頼があった。

*修理詳細
 入庫したときのエンジン音に”大きなカタカタ音”が出ていたので「メタル打音」又は 「VVT関係不良」が予想されたが 実際、点検してみるとエンジンオイル量は少なかった ものの”大きなカタカタ音”の原因はオルタネーターのベアリングにガタ(大)が出たための 音と分かった。もちろんこの”カタカタ音”はオルタネーター(リビルト品)を取替えることに よって完全に解消した。ただしお客様が気になっているのは 最近エンジンのかかりが悪いこと なので そちらの修理に重点を移すことにした。バッテリーはテスターで問題がないことを確認した。何度かエンジン 始動試験をしていると ある特徴があることに気付いた。エンジンが冷えている時(冷間時)の 始動より ある程度エンジンが回った後(温間時)の始動がよりかかりにくいように思えた。そして こんな時はアクセルを少し踏み込んで始動すると始動性に改善が見られることも分かった。この 時点でダイアグを読み取ってみると「VVT関係不良」と出た。一旦このダイアグコードを消去して エンジンの調子を見ると エンジンかかりも悪く、特にアイドリングが不安定(ブレル)になる 症状が新たに出た。ダイアグコード消去とアイドリング不調の関係がよく分からなかったが とにかく アクセル開度がエンジンかかりに影響していることが分かっていたので スロットルボディ内の 洗浄を行い、その効果を見てみた。その結果、明らかに変化が見られたので今度は念入りに洗浄を 行った。特に ISCV(アイドルスピードコントロールバルブ)付近はカーボンが多く付着して いたので注意をはらった。スロットルボディを取り付けて エンジン始動、アイドリング状態を 見てみると 両方ともほぼ正常な状態に戻った。正直、スロットルボディ内の洗浄で ここまでの効果は期待していなかったので 今回はうれしい誤算となった。(CO 0.05 % HC 10 PPM)

*修理項目
 スロットルボディ内洗浄

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