<故障・修理実例>・・エンジン【始動不良】 c1035
2011年4月3日(日) ティアナ
- 車名;ニッサン ティアナ
- 年式;H 16
- 型式;UA-TNJ31
- エンジン;QR25 ミッション;AT
- 型式指定;11738 類別区分;0008
- 走行;6.5万`
- その他;
*故障名
エンジンのかかりが悪い
*入庫時状況(赤がポイント)
車検で入庫した車両。エンジンのかかりが悪いのでついでに見て欲しい、との依頼があった。
*修理詳細
弊社でみたかぎりでは 朝の一発目のエンジンかかりが特に悪く、また運良くかかったとしても
エンストしたり、走行フィーリングも力不足が感じられた。この状態で点検した結果、一番はっきり
確認できたのが”プラグのかぶり”。特に#3のプラグは”ベタベタ状態”であった。ダイアグの
読み取りで異常は記録されていなかった。とにかく”電気系”なのか”燃料系”なのか判断できれば
かなり故障原因が絞れるので まず電気系の点検から始めた。コイル、プラグに異常はなく、火花も
しっかり飛んでいたが 一応変化を見るためにプラグを全数取替えてみた。しかし症状に変化は
見られなかったので 電気系は問題無いと判断した。プラグかぶりの原因を探るため、燃料系では
インジェクターの抵抗、水温センサーの断線、配線の接触不良等の点検を行ったが異常は見られなかった。
そこで最後に行ったのが”スロットルボディ内の洗浄”。この洗浄は 時には悪い結果をもたらすこともある、と
聞いていたので 綿棒を使って慎重に行った。その結果、プラグのかぶりと始動性に明らかな変化が
見られた。ただ完璧ではなかったのでお客様の了解のもと、「新品スロットルボディ」に取替える
ことにした。取替後、始動性、プラグのかぶりに劇的な効果が見られた。今回の故障の原因は
「スロットルボディ不良」とはっきりした。ただし 新品スロットルボディ取替後、ハンチング
症状が出たが これは初期学習設定が必要なためであり、資料を取寄せて設定を試みたがうまく
いかなかったので 最終的にはディーラーさんの「日産専用機」で設定をおこなった。納車後の
エンジンは調子が良いようである)
*修理項目
スロットルボディ(電子制御スロットルチャンバー)取替。及び 初期学習設定
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