<車の故障・修理>実例集

<故障・修理実例>・・エンジン【始動不良】 c1035

2011年4月3日(日) ティアナ

スロットルボディ

*故障名
 エンジンのかかりが悪い

*入庫時状況(赤がポイント)
 車検で入庫した車両。エンジンのかかりが悪いのでついでに見て欲しい、との依頼があった。

*修理詳細
 弊社でみたかぎりでは 朝の一発目のエンジンかかりが特に悪く、また運良くかかったとしても エンストしたり、走行フィーリングも力不足が感じられた。この状態で点検した結果、一番はっきり 確認できたのが”プラグのかぶり”。特に#3のプラグは”ベタベタ状態”であった。ダイアグの 読み取りで異常は記録されていなかった。とにかく”電気系”なのか”燃料系”なのか判断できれば かなり故障原因が絞れるので まず電気系の点検から始めた。コイル、プラグに異常はなく、火花も しっかり飛んでいたが 一応変化を見るためにプラグを全数取替えてみた。しかし症状に変化は 見られなかったので 電気系は問題無いと判断した。プラグかぶりの原因を探るため、燃料系では インジェクターの抵抗、水温センサーの断線、配線の接触不良等の点検を行ったが異常は見られなかった。 そこで最後に行ったのが”スロットルボディ内の洗浄”。この洗浄は 時には悪い結果をもたらすこともある、と 聞いていたので 綿棒を使って慎重に行った。その結果、プラグのかぶりと始動性に明らかな変化が 見られた。ただ完璧ではなかったのでお客様の了解のもと、「新品スロットルボディ」に取替える ことにした。取替後、始動性、プラグのかぶりに劇的な効果が見られた。今回の故障の原因は 「スロットルボディ不良」とはっきりした。ただし 新品スロットルボディ取替後、ハンチング 症状が出たが これは初期学習設定が必要なためであり、資料を取寄せて設定を試みたがうまく いかなかったので 最終的にはディーラーさんの「日産専用機」で設定をおこなった。納車後の エンジンは調子が良いようである)

*修理項目
スロットルボディ(電子制御スロットルチャンバー)取替。及び 初期学習設定

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