<故障・修理実例>・・もれ【エンジン】 b1004
2006年06月11日(日) ホンダ Z
- 車名;ホンダ Z
- 年式;H11
- 型式;GF-PA1
- エンジン;E07Z ミッション;AT
- 型式指定;9214 類別区分;009
- 走行;16.1万`
- その他;
*故障名
排気ガス臭(もれ)
*入庫時状況(赤がポイント)
車検で入庫した車だが 最近室内で排気ガスの臭いがするので それも
見てもらえないか、との依頼であった。
*修理詳細
さっそく 車検の点検、整備中にマフラー関係を中心に徹底的に点検を行った
ところ 排気ガスの洩れが確認できた。そしてその洩れ個所が写真に示すように
エキゾーストマニホールドからであった。遮熱板を外して見ると真ん中の2気筒目に
縦にまっすぐに割れが走っていた。この部分から排気ガスが洩れ、室内に流入した
のは間違いないと思われた。以前はエキゾーストマニホールドに”ヒビ割れ”という
故障は珍しくなかったのだが 最近は品質の向上が著しいためか あまり見かけることは
なかった。この車は個人の車であるが会社の営業車としても使っておられたため
走行距離が年間2万`以上と車としては条件的に厳しくそれが今回の故障の1要因に
なったものと思われるが ただ 最近の車は
燃費の改善、また厳しい排気ガス規制クリアーのため すべての部品において軽量化を
はかっているので 少し設計的に強度への余裕が不足していた可能性も考えられる。
尚 このマニホールドを取り替えるにあたり この部分が車の中でも1番の高熱部分
なので ボルトの折れ、ボルト頭の腐食等のため 作業時間が非常長くかかった。お客様から
この種の修理を依頼されたときは 2倍の時間をいただいた方がいいと思う。
*修理項目
エキゾーストマニホールド取替。
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