<故障・修理実例>・・もれ【エンジン】 b1001
2007年03月04日(日) ミラ
- 車名;ダイハツ ミラ
- 年式;H10
- 型式;E-L500S
- エンジン;EF ミッション;AT
- 型式指定;7754 類別区分;116
- 走行;6.4万`
- その他;
*故障名
シリンダーヘッドガスケットより水もれ
*入庫時状況(赤がポイント)
車検の点検をしているとき シリンダーヘッドガスケットからエンジン冷却水が
にじみ出ているのを見つけた。冷却水は極端に減っていなかったのでエンジンオーバー
ヒートにまでは至らなかったようだ。しかしお客様が女性であること(日常点検が
望めない)また今後水もれが酷くなる可能性もあったので 事情を話し、修理の了解を得て
ヘッドガスケットの取替にかかった。
*修理詳細
エンジン自体はそんなに難しい構造はしていないので順調に作業は進んだのだが 途中
ちょっとしたアクシデントがあった。動弁系を外し、ヘッドの取り付けボルトも外し
シリンダーヘッドを持ち上げたとき 本来ならブロック側に残るであろうヘッドとガスケットの
位置決めをする「ノックピン」が一瞬ヘッド側にくっついたあと、下に落ちてしまったので
ある。それも落ちどころが悪かった。シリンダーブロックに設けてあるオイル戻り穴(オイル
パンに通じている)にホールインワン(笑)してしまったのである。ゴルフなら飛び上がって
喜ぶところだが 部品が入った瞬間はまさしく「谷底に突き落とされた」感じであった。ピン自体は
穴の途中で引っかかったのだが どうしても上に引き上げることができなくて やむなく
オイルパンに落とさざるをえなかった。もちろん後で「わが身の不幸を嘆き」ながらオイルパンの
脱着を行ったのは言うまでもないが ”シリンダーヘッドガスケット”の工賃時間は作業内容の
わりにはついていないことが多いので 今回のようなアクシデントがあると利益的には厳しく
なることが多い。普段しょっちゅう行う作業ではないのでなおさらである。
とにかくヘッドの歪みも
なく無事作業を終えることができたが 念のため「保証期間」を調べたところ ”ガスケット”
”パッキン””シール”等は保証対象として明記されていないので エンジンの保障期間中でも実費負担が必要な
ケースがあるかもしれない。とにかく今日は「人生、一寸先は何が起こるかわからない」を味わった
一日であった。(苦笑)
*修理項目
シリンダーヘッドガスケット取替。
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