<故障・修理実例>・・異音・振動【タイヤ・足廻り】 a3010
2010年12月12日(日) マークU
- 車名;トヨタ マークU
- 年式;H 11
- 型式;GF-GX100
- エンジン;1G ミッション;AT
- 型式指定;08628 類別区分;0041
- 走行;5.9万`
- その他;
*故障名
高速走行時、ハンドルがブレる
*入庫時状況(赤がポイント)
昨日、高速道路を走ったのだが 85km/hぐらいの速度になると ハンドルがブレる。(100km/h
近くになるとブレは止まる) なんとか
ならないか、との依頼があった。
*修理詳細
この車は2ヶ月程前に中古タイヤを購入、交換していたので 再度ホイールバランスをとってみた。
しかし ハンドルブレの現象に変化はなかった。念のため、近くのタイヤ店でバランスをとってもらったが
同じであった。ステアリング関係にガタ等の異常はなく、やはりタイヤ関係が一番怪しく思えたので
在庫車のタイヤに取替えて 再び高速道を走ってみた。その結果、同じ速度でハンドルブレが発生した
ものの その振れ幅はかなり小さくなった。やはりタイヤが影響していると思われた。この時点で少し
整理をしてみた。この車は長期駐車をすることが多い。中古タイヤ(ゴムが硬い)を使用した。
バランスはOK。このことより 目には見えないがタイヤの一部に変形が残っていることが考えられ、
それがハンドルブレ(共振)に現れたと推察した。しかし 問題はそのことをお客様に 目に見える
形で、言い換えるとデーターとして出さないと納得してもらえないことであった。いろいろ考えてみたが
その中でひとつのアイデアが浮かんだので実行してみた。タイヤの空気圧を2.2→3.5kg/cuに高めてみて
再び 同じ高速道を走ってみた。その結果、古い舗装面ではハンドルブレが残ったものの 新しい
舗装面でほとんどブレが出なくなった。このことより 今回のハンドルブレの原因が 長期駐車による
タイヤの変形、中古タイヤのためゴム質が硬く、変形が戻りにくいことなどが影響している可能性が
高いことをお客様にお話してしばらくこの状態で乗っていただくことになった。もちろん タイヤ
空気圧は元に戻した。(対策;なるべく車に乗る機会を多くして長期駐車を
避ける。また 新品タイヤに取替えるのもひとつの方法。)
*修理項目
タイヤの変形が原因と思われる。
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