<故障・修理実例>・・異音・振動【タイヤ・足廻り】 a3002
2006年09月03日(日) クラウン
- 車名;トヨタ クラウン
- 年式;H2
- 型式;E-GS131
- エンジン;1G ミッション;AT
- 型式指定;5699 類別区分;083
- 走行;3.4万`
- その他;
*故障名
ハンドルがブレる
*入庫時状況(赤がポイント)
走行時 ハンドルブレがひどく不安になるのでみて欲しいとの依頼があった。
*修理詳細
4〜5kmそういう状態だったらしいのだが 弊社に入る直前にその症状が治
まったとのことであった。一旦、ハンドルブレが始まると速度には関係なく出るようで
ある。さっそく症状の再現を試みたが速度、路面(デコボコ)等の条件を変えても
ブレが生じることはなかった。可能性としては低いのだが念のため全タイヤのバランス調整も
行ってみた。しかし大きな狂いはなかった。。最後に車をリフトアップして下回りの点検を
行った。ベアリングのガタ、サスペンション関係のガタ、変形。プロペラシャフト等
あらゆる所を点検したが異常は認められなかった。トーインもOKであった。症状が出ない
のと 異常が認められないので一旦お客様にお返して乗ってもらうことにした。
2ヶ月ぐらいして「実はあれからほとんど乗っていないのだが 遠出をしたいのでもう一度
見てもらえないか」との電話があった。さっそく車を引き取り試運転をしたが やはり
ハンドルブレの症状は出ていなかった。そこでトヨタ系のテクノセンターで見てもらう
ことにした。症状が出ていないのでトヨタさんでも手こずるのではー、っと思っていたが
意外と早くに修理完了の電話が来た。「症状は出ていないのだが たぶんロアーアームから
出ているストラットバーのゴムクッションが原因だろうと思われるので交換しました。
このクッションはストラットのキャスター角に影響が出るので何らかのショックで
この角度に変化が生じ そしてその角度が共振しやすい角度の時 ハンドルが笑う(ブレル)
状態になることを経験している」とのことであった。現在お客様に乗っていただいて
確認中であるが 実はエンジン型式は違うがシャシー型式が同じH1年式のお客様も
同じような症状を訴えておられるので 今度は今回のような見方も含めて点検をして
見ようと思う。(ストラットバー;写真参照(ちょっと見にくいですが・・・)
*修理項目
フロント左右ストラットバーのゴムクッション取替。
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